DEAD END

恒久破壊Ⅱ

Untitled'88 Ⅳ

打水

無想の地 Ⅰ-Ⅳ

白い夢

白い夢

無想の地-砦

DEAD ENDのデッドエンド

Lazer 1998 kazuhiko MIWA Project

Cube-Ⅰ

Bowl with Light

Cube-Ⅱ

黎 -Rei-

黎 -Rei- 茶会図

花冠

Bowl with Light

楔子

花冠

花冠

淵淵

花冠

淵坐

白き地の詩

楔子

気焰空間

恒久破壊Ⅰ

Untitled Ⅰ-Ⅴ

無想の地

Untitled'88 Ⅲ

花冠

花冠

花冠

淵淵

淵淵

無想の地 Ⅴ

阿 吽

黒の遺構

2016.02.18

不走庵 三輪窯 オフィシャルサイトをオープンいたしました。

2016.02.18

日本陶磁協会設立70周年記念 「第57回日本陶磁協会賞受賞作家展」


会期:平成28年 2月5日から14日
会場:和光ホール 銀座・和光本館6階(東京都中央区銀座4丁目5-11)
電話:03-3562-2111

2016.02.18

第20回 「NHKハート展」


会期:平成28年2月20日から3月4日
会場:ぎふ清流文化プラザ

会期:平成28年3月8日から21日(月・振休)
会場:NHK横浜放送局

詳しくは、ホームページにてご確認ください。
「NHKハート展」ホームページ

2016.02.18

A Palette for Genius: Japanese Water Jars for the Tea Ceremony
Asia Week New York 2016


会期:平成28年3月10日から4月15日
会場:JOAN B MIRVISS LTD 39 East 78th Street, 4th Fl New York, NY 10075
電話:212-799-4021

詳しくは、ホームページにてご確認ください。
www.mirviss.com

2016.02.18

よいの形


会期:平成28年 4月11日から17日 10時から18時
会場:多治見市文化工房 ギャラリーヴォイス(岐阜県多治見市本町5−9−1 たじみ創造館3F)
電話:0572-23-9901
定休日:水曜日(祝日は除く)

2016.02.18

三分一博志展「風、水、太陽」


会期:平成28年 4月15日から6月11日
会場:TOTOギャラリー・間(東京都港区青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)

三分一博志設計による不走庵三輪窯の二棟が紹介されます。
詳しくは、ホームページにてご確認ください。
TOTOギャラリー・間 ホームページ

ギャラリーでは、作品の展示及び販売を致しております。
御越しの際は、事前に御希望の日時をお電話・FAX・e-mailのいずれかにて御相談下さい。
不走庵 三輪窯 〒758−0011 山口県萩市椿東2721
TEL: 0838-22-0448 FAX: 0838-25-1903
e-mail: info@fusoanmiwagama.com

不走庵 三輪窯 -「不走時流」にかくされた家訓

〈不走庵 三輪窯〉とは、三輪休和(十代休雪 1895〜1981)、三輪壽雪(十一代休雪 1910〜2012)という二人の「人間国宝」(重要無形文化財萩焼保持者)が輩出した窯です。壽雪の長男である十二代休雪(1940〜)もまた、この窯が生み出した著名な陶芸家ですが、前衛陶芸の若き旗手として華々しい活躍を見せていた〈三輪龍作〉時代の1974年、別所に開窯し独立(現在の〈休雪窯〉)。壽雪亡き後の〈不走庵 三輪窯〉は、その三男である三輪和彦(1951〜)が継承し、伝統の窯を守っています。

〈三輪窯〉のそもそものはじまりは寛文3年(1663)にまでさかのぼります。この年、初代休雪が萩毛利藩に召し抱えられ御用窯となりました。天和2年(1682)に現在の無田ヶ原に移って以降は、この地において連綿と続いています。

〈不走庵〉という号は、維新政府太政大臣の三条実美が八代雪山(1840〜1921)に贈ったという揮毫「不走時流」にちなんだものです。幕末には奇兵隊に身を投じ高杉晋作にも大いに可愛がられたという剛直の祖父・雪山から、折に触れその由縁を聞かされたであろう休和が、家督を継いだ昭和2年(1927)頃に「不走時流」を家訓として定めたといいます。

当時、三輪窯は苦難の時代を迎えていました。萩藩という後ろ盾を失って60年。若き当主となった休和はこの苦境を乗り切り、ひたすら萩焼に打ち込むべく、「不走時流」の誓いをたて、250年続く三輪窯をしてあらたに「不走庵」と号したのです。

三輪和彦の静寂 -《デッドエンド》(1984)からの脱出あるいは《淵淵》(2014)へ

「我が行きは 久にはあらじ 夢のわだ 瀬にはならずて 淵にありこそ」(大伴旅人 万葉集三巻335)

水しぶきを上げてきらめく「瀬」の清々しさ、あるいは底知れぬ深さを秘めてゆったりとうねる「淵」の静寂。水の流れの美しさは、古来より、多くの歌人に詠われてきました。たとえば、万葉の歌人・大伴旅人は吉野にある「夢(いめ)のわだ」という美しい淵に、故郷を想う気持ちの深さを重ね合わせています。

自らの作品に《淵淵》と冠した三輪和彦もまた、水の流れに感応する陶芸家であり、おそらくは淵の静けさ、底知れぬ深さというものに魅せられた〈淵〉派に連なるひとといえるでしょう。しかし、もとからそうであったというわけではなく、デビュー作《デッドエンド》(1984)には「淵」の静けさも、〈瀬〉の清らかさすらも見いだすことはできません。むしろそれは、遙かに次元を越えた「氾濫=反乱」とでもいうべき様相を呈しています。

35トンという、人間の力だけではとうてい制御することなどできそうにない圧倒的なソリッド。若き作家は、この土塊(つちくれ)の表面を徹底的になめらかに仕上げ、エッジを鋭くととのえた後、釉薬をかけるわけでも、焼成をするわけでもなく、ただただジープとオートバイを走らせる(!)ことによって作品を完成させているのです。

荒々しくめくれあがった轍、車重によって生じたたわみや所々に走る深く鋭い亀裂。そんな荒々しい痕跡を見ると、わたしたちは〈作品〉を見る時のいつもの習慣に従って、反逆や苛立ち、あるいは土に対する情熱、新たなるメソッドへの期待など、この若きアーティストのさまざまな情感や新奇な思念を読みとることもできます。しかし、その一方で、土塊(つちくれ)の圧倒的なボリュームは、そうしたいつものヒューマン・スケールの読解を無視してひたすらに「土を見ろ!」と迫ってくる。〈作り手〉の個性や作為を飲み込んで、〈土=自然〉そのものを見ることを促してくるのです。

轍や亀裂が、人間のアクションの痕跡というよりは、土が内包するエネルギーの発露あるいは新たなる生成として見えてくるといってもいいかもしれません。轆轤の上でみるみる形を変えていく土の姿を見るまでもなく、土とは一皮むけばなんにでも形を変える流動体です。つまり、この轍とは、内なるエネルギーを〈土しぶき〉として露わにする土の〈瀬〉であり、その亀裂とは土塊(つちくれ)の底知れぬ深さを垣間見せる土の〈淵〉なのです。

若き三輪和彦が、《デッドエンド》で試みたこととは、おそらくは、自己表現のための手段(メディア)として土を使うことではなく、むしろ、徹底的に技術やコンセプト、そして自己表現を封印して土に寄り添うこと。つまり、自然から切り取られた土を、もう一つの〈自然(もの)〉へと変成させることにあったといえるでしょう。

《デッドエンド》の試み以降、三輪和彦は《恒久破壊》(1987)、《Untitled》(1988)、《無想の地》(1989)と、たて続けに巨大な土の造形に挑み、1992年以降は《白い夢》(1992〜)、《天花》(1999〜)、《花冠》(2001〜)といった茶陶をてがけるようになります。しかし、スケールがどうであれ、《デッドエンド》以降の三輪和彦は、一貫して自己表現を封印し、自らをメディアとして、土を変容させることに専念してきたのです。

《デッドエンド》から30年。《淵淵》とは、掌に収まるような小さな土塊のうちに生み出された底知れぬ深さ、あるいは人間すらも飲み込んでしまうような静寂の別名であるといえるでしょう。

河野通孝(山口県立美術館学芸課長)


三輪和彦陶歴

1951
山口県萩市に生まれる
1975
米国遊学
1981
帰国して三輪窯で制作を開始
1984
現代の陶芸 II 今、大きなやきものに何が見えるか (山口県立美術館、山口)
1987
個展 恒久破壊 (ギャラリ-上田、東京)
1988
東西現代陶磁展 (韓国文芸振興院美術会館、韓国)
中川幸夫・三輪和彦 ばけるほのお展 (彩陶庵、萩)
個展 三輪和彦 (西武渋谷店、東京)
1989
ア-ト・エキサイティング '89 (埼玉県立近代美術館、さいたま) (クイ-ンズランド美術館、オ-ストラリア)
個展 無想の地 (ギャラリー上田、東京)
1990
土の発見・現代陶芸と原始土器 (滋賀県立陶芸の森陶芸館、信楽)
1991
個展 白い夢 (日本橋三越本店、東京)
第4回 MEME POOL (小原流記念館、東京)
1992
日本の陶芸「今」百選展 (三越エトワ-ル、パリ) (日本橋三越本店、東京)
個展 白い夢 '92 (日本橋三越本店、東京)
個展 土 — 白の変容 (西武高輪会、東京)
1993
TORIDE設置 (恰美術館、徳島)
「陶 vol.90 三輪和彦」 京都書院より刊行
1995
はぎやき展 — 破格と前衛の造形展 — (山口県立美術館、山口)
1996
三輪窯 伝統と革新の歩み展 (松坂屋美術館、名古屋)
個展 輝環 (日本橋三越本店、東京)
1997
個展 DEAD ENDのデッドエンド (彩陶庵ロフト、萩)
エネルギア美術賞受賞
個展 土と映像の形態学 (HAGI世界映画芸術祭、萩)
1998
Lazer 1998 Kazuhiko MIWA Project (秋吉台国際芸術村、山口)
1999
陶芸の現在 — 土の形態学 (髙島屋、日本橋・京都)
個展 三輪和彦 天花 (日本橋三越本店、東京)
2000
個展 三輪和彦の茶室・黎 — REI — (山口県立萩美術館・浦上記念館、萩)
個展 三輪和彦 白に舞う (しぶや黒田陶苑、東京)
2001
個展 三輪和彦の白き花冠 (髙島屋、京都・日本橋・大阪・横浜・名古屋)
アジア太平洋現代陶芸展 (鶯歌陶磁博物館、台湾)
個展 三輪和彦 白き地の詩 (松坂屋名古屋店、愛知)
2002
開館記念展 I 現代陶芸の100年展 (岐阜県現代陶芸美術館、多治見)
2003
現代陶芸の華 — 響きあう色とかたち — (茨城県陶芸美術館、笠間)
個展 三輪和彦 白の稜線 (日本橋三越本店、東京)
2004
個展 MIWA KAZUHIKO KAKAN (彩陶庵、萩)
大きなやきもの展 (山口県立美術館、山口)
陶芸の森 創作研修館ゲストア-ティスト (滋賀県立陶芸の森、信楽)
第10回 NHKハ-ト展 (日本橋三越本店、東京 他)
2005
第3回 京畿道 世界陶磁ビエンナ-レ 世界現代陶磁展 ー 横断する陶磁芸術の境界 ー (利川世界陶磁センター、韓国)
個展 三輪和彦 魔に入る (髙島屋、大阪・名古屋・横浜)
2006
日本陶芸100年の精華 (茨城県陶芸美術館、笠間)
個展 三輪和彦 花冠展 — 地、天を指す — (髙島屋、日本橋・京都)
兵庫陶芸美術館開館記念特別展 III 陶芸の現在、そして未来へ Ceramic NOW+ (兵庫陶芸美術館、篠山)
第1回 パラミタ陶芸大賞展 (paramita museum、三重)
個展 Bowl with Light 2006 (彩陶庵ロフト、萩)
日本陶磁協会賞受賞
2007
個展 三輪和彦 春華を待つ (松坂屋名古屋店、愛知)
三輪和彦・武腰 潤・加藤清之展 ー 2006年度日本陶磁協会賞・金賞受賞記念 ー (和光、東京)
2008
個展 三輪和彦 白き地の詩 '08 (日本橋三越本店、東京)
「工芸 の素姿」試論1 KOUGEI in Its Primary Form-Hypothesis 1 (多治見市文化工房ギャラリーヴォイス、多治見・ギャラリー册、東京)
2009
第20回日本陶芸展 (大丸、東京・大阪)
2010
個展 三輪和彦 白い楔子 (髙島屋、日本橋・大阪・京都・名古屋)
2011
「KOGEI 現代工芸アートフェア」 (東京国際フォーラム、東京)
個展 三輪和彦 淵淵の白 (日本橋三越本店、東京)
2012
個展 三輪和彦 淵淵の白 II (松坂屋名古屋店、名古屋)
国際陶芸アカデミー会員
山口県選奨 受賞
2013
個展 三輪和彦 淵淵の白 III (天満屋 岡山、広島)
オブジェ — 陶造形の潜勢力 II — (山口県立萩美術館 浦上記念館、萩)
2014
個展 三輪和彦 淵淵 (そごう広島店、広島)
個展 三輪和彦 淵淵に立つ (髙島屋、日本橋・京都・大阪・名古屋)
2015
第20回 NHKハート展 (東急百貨店本店、東京 他)
個展 三輪和彦 一望の白 (一畑百貨店、松江)
個展 三輪和彦一淵淵に集う一 (西武池袋本店、東京)