掲載本「愛しの茶器」
- 2023.04.27
- 掲載本情報
茶の湯で用いる茶碗や茶入、花入、水指、香炉、香合などの器を総称し、“茶器”と言います。茶の湯は、安土桃山時代以降、武士や町人、公家らの間でたしなまれ、今なお日本人に親しまれています。なかでも、戦前の大正時代には、一流財界人は競って桃山や江戸の茶器の名品を購入し、それらを使って茶会を催して楽しんだという歴史があります。つまり茶器は、日本人によって長い歴史の中で育まれた、日本文化を代表する美術品の一つだと言えます。そのため、現代の多くの陶芸家が茶器に挑戦し、多彩な作品を生み出しています。本書では、そうした茶器を「今、注目の作家10人」「多彩な現代作家40人」「巨匠21人」に分けて、作家別に紹介しています。また、「立礼(りゅうれい)」や「盆点(ぼんだて)」など、畳ではなく、椅子やソファーに座った気軽な茶の湯や、茶碗に興味を持つ外国人女性を紹介し、近年ますます広がりつつある茶器の楽しみについてご紹介しています。さらに、茶器の販売先である全国のギャラリーをまとめて掲載しています。茶器を見て・買って・楽しむきっかけとなる一冊です。
(阿部出版株式会社ホームページより)
https://www.abepublishing.co.jp/products/detail.php?product_id=1228&category_id=116