アートフェア「Frieze Seoul 2023」

2023.08.18
展覧会
  • 画像:アートフェア「Frieze Seoul 2023」

アートフェア「Frieze Seoul 2023

会場 COEX(ソウル/韓国) ブース番号C19

会期 202396日(水) – 99日(土)

URL https://www.frieze.com/fairs/frieze-seoul 

KOSAKU KANECHIKA のギャラリーより、青木豊、桑田卓郎、舘鼻則孝の3名の作家とともに展示致します。

URL https://kosakukanechika.com

以下ギャラリーより

KOSAKU KANECHIKAは、202396日(水)から99日(土)に開催されるアートフェア「Frieze Seoul」に、青木豊、桑田卓郎、舘鼻則孝、十三代 三輪休雪のギャラリー作家4名の展示で参加いたします。

青木豊は、絵画の視野を広げ、世界と絵画の関係とその新しい可能性を追究する制作活動を行っています。二次元と三次元を自由に行き来するような作品や、素材の物質性や制作方法自体の相互反応にフォーカスした作品。特に青木は一貫して光へアプローチしてきました。光が時間軸、鑑賞者の存在や視線、展示空間などの環境の要素に補完され、有機的に立ち上がるような豊かさを捉え、また一方で光の存在の自明性自体を問い直すことなど、光を多面的な物質として観察しています。デジタル化する日常環境のなかで、人間としての様々な感性が呼び覚まされるような視覚体験を提供します。

桑田卓郎はこれまでに目にしたことのない、陶芸の枠を超える表現を発表し続け、ニューヨーク、ブリュッセル、ロンドンなど世界各地で展覧会を開催しています。「梅華皮」や「石爆」などの伝統的な陶芸の技術を独創的に表現する桑田の新しい視覚言語は、世界で高い評価を得ています。その核となる伝統表現は桑田がスタジオを構える美濃地方で生まれ、安土桃山時代に茶の湯の文化と共に脈々と継承されてきたわびさびや自然、不完全なものに美を見出した日本独自の陶芸美学です。桑田はその表現を現代に置き換え、場所、歴史や自然、時代と対話をし続けることによって、伝統とコンテンポラリーを融合させ、また時には相互に刺激し挑発し合うような、他に類を見ないオリジナルな作品を生み出しています。

舘鼻則孝は、日本古来の文化的に価値のある部分と、現代の要素を組み合わせることで、新たな視点と世界観を提示します。俯瞰的な視野を持ちつつ、詳細を徹底的に掘り下げる。それが工芸的な手仕事で精緻に完成された作品として表現されます。歴史、そのなかで育まれてきた独特の美学、文化や思想。それらを再考することで未来への可能性を示す舘鼻の作品は世界で高く評価され、遊女が履く高下駄から着想を得た代表作「Heel-less Shoes」等の作品が、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵されています。

十三代 三輪休雪は2019年に三輪家当主として十三代 休雪を襲名。三輪家伝来の白萩釉を用い、萩焼の伝統を継承しながらもダイナミックで斬新な造形を取り入れた作風で、国内外で高く評価されています。
今回の展示では、刀を使って斬り出した土肌と三輪家伝来の白萩釉(休雪白)のコントラストで迫る茶碗「エル キャピタン」シリーズを展示します。米国留学時代にヨセミテ国立公園で見た巨大な花崗岩などから得たインスピレーションを、萩の土、そして陶芸の伝統と統合して作られた本シリーズは、自然界のエネルギーと長い工芸の歴史を感じさせながらも、その圧倒的な独創性で鑑賞者を魅了します。

本展では約20点を展示します。この機会に是非ご高覧ください。